超初心者からのFX テクニカル指標のひとつ「RSI」の意味や使い方について分かりやすく

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テクニカル指標のひとつで、オシレーター系に属する「RSI」。今回は「RSI」の意味、また、トレードでの活用方法について、分かりやすく解説します。

「RSI」は、「Relative Strength Index」の略で、「相対力指数」と訳されます。

簡単に言えば、「売られ過ぎ」「買われ過ぎ」を判断するためにテクニカル指標です。

「移動平均線」「MACD」「ボリンジャーバンド」などと共に有名な指標なので、初心者の方も理解しておいた方が良いものです。

今回は、「RSI」の意味やトレードでの活用方法についてお話します。

この記事で分かること
  • 「RSI」の意味が分かる
  • 「RSI」の活用方法が分かる
  • ダイバージェンスについて分かる
  • リバーサルについて分かる

「RSI」の意味やトレードでの活用方法とは?

RSIとは?

「RSI」は、オシレーター系のテクニカル指標のひとつとされています。

「オシレーター系」は、いわゆる「逆張り」のトレードで活用される指標とされていますが、「RSI」は「逆張り」と「順張り」の両方で活用できます。

では詳しく見てみましょう。

「RSI」の意味は?

「RSI」は先にも言いましたように、「売られ過ぎ」「買われ過ぎ」という「相場の過熱感」を示すものです。

0%~100%の間で変動し、0%の近いほど「売られ過ぎ」、100%に近いほど「買われ過ぎ」を表します。

RSIの見方

RSIでは、基本的に30%を下回ると「売られ過ぎ」、70%以上になると「買われ過ぎ」と判断します。

以下のように、「逆張り」のサインとして使います。

逆張りの場合

▶「売られ過ぎゾーン」から反転すると考え「買い」注文を建てる

▶「買われ過ぎ」ゾーンから反転すると考え「売り」注文を建てる

RSIの計算式とは?

RSIの計算式は以下の通りです。

計算式は簡単なので、RSIの仕組みを知るために、計算式の理解は必要です。

RSIの計算式

RSI(%)={A÷(A+B)}×100

A~一定期間の上昇幅の合計

B~一定期間の下降幅の合計

例えば、期間が14日間とします。

この期間の上昇幅が70円、下落幅が50円だとしましょう。

この場合、RSI=70÷(70+50)=約0.58=58%

次に、上昇幅が80円、下落幅が30円だとしましょう。

この場合、RSI=80÷(80+30)=約0.72=72%

もうひとつ見てみましょう。

上昇幅が30円、下落幅が80円だとしましょう。

この場合、RSI=30÷(30+80)=約0.27=27%

となりますね。

つまり、14日間の上昇幅の合計が、下落幅より大きければ大きいほど、パーセンテージは大きくなり「買われ過ぎ」となります。

逆に、下落幅の合計が、上昇幅の合計より大きければ大きいほど、パーセンテージは小さくなり「売られ過ぎ」となります。

もっと言えば、「買いの勢い」が強いほど、RSIのパーセンテージは大きくなります。

逆に、「売りの勢い」が強ければ、RSIのパーセンテージは小さくなります。

このことは、後述する「トレードでの使い方」で、大切になるので覚えていてください。

設定期間は?

設定期間には、特に決まりがあるわけではありません。

RSIの開発者であるJ.Wワイルダー氏によれば、「あらゆるものに、28日周期がある」とのことです。

ですから、その半月である「14日間」に設定することが一般的になっています。

取引ツールでは、14日間がデフォルトの状態ですので、そのまま使えばよいでしょう。

トレードでの使い方は?

SRIで見られる現象には以下の2通りあります。

  • ダイバージェンス
  • リバーサル

この2つを理解することは、RSIを使用するうえで重要です。

詳しく見てみましょう。

ダイバージェンスとは?

ローソク足では、直近の高値または安値を更新したのに、RSIは更新していない、

といった形で、ローソク足の動きと、RSIの動きが「逆行」している現象を「ダイバージェンス」と言います。

ダイバージェンスはトレンドの転換を示している、と言われています。

ダイバージェンス

上の図では、チャートでは高値を更新しているのに、RSIは逆に下降しています。

これは、「上昇トレンド」が終了し、「下降トレンド」に転換することを示しています。

ではなせ、ダイバージェンスはトレンド転換のサインと言えるのでしょうか?

先ほど、「計算式」のところで、「買いの勢い」が強ければ、RSIのパーセンテージは大きくなる、

「売りの勢い」が強ければ、RSIのパーセンテージは小さくなる、とお話しました。

上の図では、価格が上昇しているにもかかわらず、RSIは下降、つまりパーセンテージは小さくなっています。

これは何を意味するのか?

「買いの勢い」が弱くなりつつあり、「売り勢い」が強くなりつつある

ということを意味しているのです。

つまり、「買いの勢い」がどんどん弱まり、「売りの勢い」がどんどん強くなることで、この後、「下降トレンド」に転換する、ということが予想されるのです。

上図と逆に、価格が下落している(安値を更新している)のに、RSIが安値を更新した(パーセンテージが上がっている)場合は、「売りの勢い」が弱まり、「買いの勢い」が強まりつつある、と判断でき、「上昇トレンド」への転換のサインとされます。

つまり、「買い」のサインと受け取れます。

とはいえ、100%転換する、というわけではないので注意が必要です。

テクニカル指標はひとつだけでは、「ダマシ」に会いやすく、信頼性も低い傾向にあります。

リバーサルとは?

RSIだけが、安値を更新しているが、ローソク足では、上昇トレンドを継続している。

または、RSIだけが、高値を更新しているが、ローソク足では、下降トレンドが継続している。

という現象を「リバーサル」と言います。

上図では、価格は上昇し続けていますが、RSIは安値を更新しています。

つまり、RSIのパーセンテージが小さくなっています。

リバーサルが見られたら、強いトレンドの継続を示している、と言われます。

ではなぜ、「リバーサル」がトレンドの継続を示している、と言えるのでしょうか?

これも、先ほどに「計算式」で考えられます。

RSIのパーセンテージは小さく

この場合は、トレンドに乗った「順張り」のトレードをしましょう。

RSIのパーセンテージが小さくなるということは、下落幅が大きくなったことを意味します。

この場合も、下落幅が大きくなったので、パーセンテージが小さくなり、安値を更新しています。

ですが、価格は上昇し続けています。

これは何を意味するのか?

価格を下落させるほど、強い「売り」が行われていない。

ということを意味しています。

つまり、「売り」は出ているものの、その「勢い」は小さく、価格のトレンドに影響していない。

だから、トレンドは継続すると考えられる、ということになります。

リバーサルが確認できた場合は、トレンドに乗ってトレードする「順張り」が良いでしょう。

以上、「RSI」の意味や使い方について、解説しました。

今回の記事は、「RSI」について理解してもらうために書いたもので、「RSIを使ったらトレードで勝てますよ」という記事ではありません。

この記事を書いた人

50代になり人生をやり直すため、ブログを始める。
元小学校教師。その豊富な知識を生かし、生活の役に立つことや、生活をより豊かにするための情報を、楽しく・分かりやすく発信します!

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