超初心者からのFX スワップポイントとは? スワップポイントの意味や仕組みについて分かりやすく解説

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FXでは、通貨の売買によって利益を上げるだけでなく、「スワップポイント」によって、「長期的に」利益を得ることもできます。今回は、この「スワップポイント」の意味や仕組みについて分かりやすく解説します。

今回は、FXでの取引の形の一つ「スワップポイント」について解説します。

この記事で分かること
  • スワップポイントの仕組み
  • スワップポイントのメリット
  • スワップポイントのデメリット

スワップポイントの仕組みとは?

スワップポイントの仕組みとは?

国によって、政策金利は違います。この「金利の差」によって発生するのが「スワップポイント」で、通貨の取引をしている間、毎日付与されるポイントです。

詳しく見ていきましょう。

金利差とスワップポイント

例えば、取引する通貨ペアが「米ドル/円」の場合、

アメリカの政策金利が3%、日本の金利が-0.1%なので、金利差は3.1%となります。

スワップポイントが発生する仕組み

この金利差によって、スワップポイントが発生します。

ただし、これは、金利が高い方の外貨である、ドルの買いポジションを持っている場合です。

ドルの買いポジションを持っているかぎり、毎日スワップポイントを受け取ることができます。

スワップポイントは会社によって違う?

金利差によって、スワップポイントは決まりますが、実際の金利差通りの額になるわけではありません。

金利差を考慮して、それぞれのFX会社で、スワップポイントの額を設定しています。

つまり、その会社によって、受け取れるスワップポイントが違います。

以下は、FX会社10社のスワップポイント比較です。

※外貨を1万通貨の買いポジションで保持した場合、1日で付与される金額です。

会社米ドル/円メキシコペソ/円リンク

107.14円16.1円公式サイトへ
101.52円13.9円公式サイトへ
100.83円15.44円公式サイトへ
100.83円15.44円公式サイトへ
100.79円15円公式サイトへ
100.28円15.62円公式サイトへ
96.31円15.07円公式サイトへ
97.38円14.03円公式サイトへ
95.86円14.07円公式サイトへ
95.76円14.31円公式サイトへ

上記の金額は、2022年9月1日から10月5日までに、実際に付与された金額を平均したものです。

この金額は、会社ごとに「固定」されているわけでありません。金利差は日々変動します。

それに伴って、各社のスワップポイントも変動しますので注意が必要です。

また、会社によっては、メキシコペソ、トルコリラなど、いわゆる「新興国」の通貨の場合、

「10万通貨」を買った場合の金額になっていることもありますので、比較する際には、通貨単位にも注意してください。

新興国のスワップポイントは高い?

メキシコ、トルコ、南アフリカなどの「新興国」のスワップポイントは比較的高いことが多いです。

を例に見ていきましょう。

「米ドル/円」のペアで、1万通貨の買いポジションを保持していると、

107.14円のスワップポイント。

「メキシコペソ/円」のペアでは、同じ1万通貨では、16.1円です。

メキシコペソが低いように見えますがそうではありません。

それは、日本円に対しての通貨の価格が違うからです。

2022年10月19日現在。

1ドル=149.33円。

1万ドルのポジションを建てるためには、

149.33円×10000ドル=149万3300円の資金が必要になります。

最大25倍のレバレッジを効かせることができるので、実際に必要な資金(必要証拠金)は、

149万3300円÷25=約6万円

これだけの資金が必要となります。

「ポジション」について詳しくはこちら

「証拠金」「レバレッジ」について詳しくはこちら

では、メキシコペソの場合はどうでしょうか?

2022年10月19日現在。

1ペソ=7.45円。

多くのFX会社では、メキシコペソの場合、10万通貨からの取引になっているので、

10万ペソ=74万5000円になりますが、25倍のレバレッジを効かせると、実際必要な資金(必要証拠金)は、

74万5000円÷25=約3万円

となり、米ドルの取引より、「安く」取引できて、スワップポイントが高いことになります。

マイナスのポイントになる?

例えば、「メキシコペソ/円」の通貨ペアの場合、

メキシコペソの買いポジションを保持している間は、スワップポイントが付与されます。

ですが、反対にメキシコペソの売りポジションを保持していると、「マイナスのスワップポイント」が発生して、ポイントを支払わなければなりません。

では、ここから、スワップポイントのメリット・デメリットについて見てみましょう。

スワップポイントのメリット

スワップポイントの大きなメリットは、通貨の売買の取引とは違い、継続的に利益を生むことができます。

先に、金利差は日々変動すると言いましたが、日本の金利は世界でも最低水準です。

つまり、「〇〇〇/円」というペアの場合、ほぼスワップポイントを獲得できることになります。

余程のことがない限り、日本円より金利が低くなる通貨は無い、と考えて良いでしょう。

※ただし「ユーロ」もかなりの低水準なので、「ユーロ/円」で、スワップポイントを狙うのはお薦めできません。

では、具体的にどのくらいの利益を期待できるのでしょうか?

ここでは、

でのスワップポイントで計算してみます。

2022年10月19日現在、「米ドル/円」の買いスワップポイントは133円です。

1万通貨の取引の場合、1年間で見ると、

133円×365=4万8,545円 のポイントを得ることができます。

10万通貨での取引の場合は、10倍になるので、

48545円×10=48万5,450円となります。

「メキシコペソ/円」に場合は、16円ですので、

16×365日=5840円

ただし、ペソの場合は、10万通貨からの取引なので、

5840円×10倍=58,400円となります。

もちろん、ポイントは日々変動しますので、必ずしもこの金額になるとは限りません。

ですが、買いポジションを保持することで、安定した利益を得ることが可能です。

スワップポイントのデメリット

「スワップポイントだったら、損しないのでは?」と思われるかもしれませんが、当然デメリットもあります。

スワップポイントを得るには、「長期的に」買いポジションを保持する必要があります。

その場合、「含み損」を考慮する必要があるのです。

「含み損」を考慮した場合、多くの資金を用意しておく必要があります。

具体的に見てみましょう。

「米ドル/円」で、1万通貨の買いポジションを建てた場合、1日133円のスワップポイントが得られるのですが、そのために、どれだけの資金が必要になるでしょうか?

2022年10月19日現在、1ドル=149.33円。

1万ドル=149万3300円。

25倍のレバレッジを効かせても、

149万3300円÷25=約6万円。

つまり、1万ドルの買いポジションを建てるのに、最低6万円の資金(必要証拠金)が必要です。

また、ドルが1円安くなり「1ドル=148.33円」になった場合、「含み損」が1万円発生します。

さらにドルが下がれば、含み損も膨らむことになります。

「メキシコペソ/円」の場合はどうでしょう?

2022年10月19日現在、1ペソ=7.45円。

10万通貨の買いポジションを保持して、160円のスワップポイントを得るためには、

10万ペソ=74万5000円。

25倍のレバレッジを効かせると、

74万5000円÷25=約2万9800円。

10万ペソの買いポジションを建てるために、約2万9800円の資金(必要証拠金)が必要です。

ドルに比べて、資金は少なくて済みますね。

ですが、1ペソ=6.45円と、1円安くなると、「含み損」が10万円発生します。

下がり続ければ、「含み損」も当然増えます。

※実際にこのレート変動はありました。

決済しなければ、損失は確定しません。

だから、「また、上がるのを待てばいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、「含み損」がある程度の水準にまでなると「ロスカット」が発動して、強制的に決済されてしまいます。

「ロスカット」について詳しくはこちら

つまり、通貨の売買のような「短期的な取引」に比べ、スワップポイントを狙う「長期的な取引」をする場合は、ロスカットを回避するため、より大きな資金を用意しておく必要があるのです。

米ドルのように、レートの変動が穏やかな通貨の場合は、大きな「含み損」も発生しにくい傾向にあります。

ですが、新興国の場合、国内情勢が安定していないこともあり、レートの変動が激しい、と言われています。

新興国の通貨は、大きなスワップポイントが得られる分、レートの変動には、充分注意が必要になります。

この記事を書いた人

50代になり人生をやり直すため、ブログを始める。
元小学校教師。その豊富な知識を生かし、生活の役に立つことや、生活をより豊かにするための情報を、楽しく・分かりやすく発信します!

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