モモンガを飼うとお金はいくらかかるの?飼う場合に必要な物また生涯費用を解説!

フクロモモンガペット

~モモンガを飼おうかと検討中の方へ~小動物が人気の昨今。モモンガを飼おうと思っても、「どのくらい費用がかかるのか?」疑問を持っている方も多いことでしょう。ここでは、「フクロモモンガにかかる生涯費用」「1カ月にかかる費用」や「飼う時に必要な物」などについて解説します。

つぶらな瞳が可愛いモモンガ。その寿命は10年程度と言われています。ただし10年というのは、かなり「良い環境」で飼育された場合です。ですからここでは、モモンガの寿命を8年として、その「生涯費用」を換算します。

※ちなみに8年でも長生きな方です。

その寿命を全うした場合にかかる「生涯費用」は、結論から言いますと、

42万円程度

それでは、どんなことにどのくらいの費用がかかるのか、具体的に見ていきましょう。

※今回は「フクロモモンガ」についての話になります。「モモンガ」と「フクロモモンガ」は種類が異なるのですが、ここでは詳しい説明は割愛します。

※フクロモモンガ自体の価格は考慮していません。

[この記事で分かること]

・モモンガを飼う時必要な物がわかる

・どのくらいの費用が必要か分かる

・モモンガの医療費について分かる

モモンガを飼う時に必要な物とその価格

下向きのモモンガ

ここからは、

  • 飼い初めに必要な物とその価格
  • 継続的に必要な物とその価格

の2つに分けてご紹介します。

※物の価格は結構幅があります。ここでは比較的「安い」ものを提示しています。

飼い初めに必要な物とその価格

① ゲージ

モモンガのゲージは「高さ」が必要です。横の広さより、縦に広い物を用意してください。

(価格)6000円程度

② 床材

モモンガは、特定の場所で「用を足す」ことは出来ません。排泄物に臭いも強烈なので、床材を敷いて、掃除しやすくしておきましょう。

(価格)1000円程度

③ ハウス

モモンガの安心できる場所となります。モモンガは木の上での生活が基本なので、高い所に設置してあげてください。写真のものは「吊るすタイプ」の物です。

(価格)2000円程度

④ ステップ

モモンガは縦の動きが得意です。上下に動けるようにステップや登り木を用意して下さい。

また、ステップの上がモモンガの「ご飯場所」になります。

(価格)2000円程度

⑤ 給水器

(価格)1000円程度

⑥ フード皿

(価格)1000円程度

※皿は購入せずに、ご家庭にある皿でも充分です。

⑦サーモスタット

モモンガは寒さに弱い動物です。23℃~28℃に維持できるようサーモスタットは必要です。

(価格)5000円程度

⑧ キャリーバック

病院に連れていく時などに必要です。

(価格)2000円程度

ここまでが、「飼い初めに必要な物」になります。その合計金額は、

2万円程度

継続的に必要な物とその価格

ここでは、1カ月にかかる費用として換算しています。

① ご飯(ペレット)

このペレットが「主食」になります。モモンガは雑食性で、野菜や昆虫などを食べます。人間が食べる物を食べられますが、専用のご飯をあげた方が、栄養面でも安心です。

(価格)1カ月1000円程度

② 副食(おやつ)

ペレットがだけでは、栄養面で不足することがありますので、「副食」として、動物質の物と植物質の物をバランスよくあげてください。

(価格)500円程度

(価格)500円程度

植物質のものは、人間が食べるキャベツや果物をあげてもよいでしょう。

合計1カ月1000円程度

体重120gのモモンガが1日に食べる量は、18g~24g。仮に20gとすると、1カ月600g程度が必要です。これは「主食」と「副食」を合わせた量です。

上記で紹介したペレットと副食で、だいたい1カ月分の食費になります。

③ 床材

「飼い初めに必要な物」にも入れていますが、お掃除をするたびに新しい床材を補充する必要があるので、継続的に必要な物でもあります。

(価格)1000円程度

以上が「継続的に必要な物」になります。合計は、

1カ月3000円程度

これを寿命の8年で換算すると、

3000円×12か月×8年=28万8000円万円

となります。

これを「飼い初めに必要な費用」と合算すると、「生涯費用」は、

28万8000円+2万円=30万円8000円程度

ですが、物の買い替えやサーモスタットの電気代、または飼う人によっては、

日頃のご飯は高くでも質のいいものをあげたいわね

グッズは少し高いものを用意してあげたいな

など、いろいろを出費されることもあるでしょう。ですから、実際の「生涯費用」は、

36万円程度

と考えて良いと思います。

※月々500円費用が増えるだけで、8年間で4万8000円は増えるからです。

これを月割りすると、

36万円÷8年÷12か月=3750円程度

となります。

このくらいの費用なら全然安心!

そう思われる方は多いでしょう。ですがお金の話にはまだ続きがあります。

yasyakouji
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モモンガにかかる医療費

動物病院の看板

ここでは、モモンガにかかる「医療費」についてお話していきます。動物の医療費は、その病気にもよりますが、かなり高いものになります。

それは、人間のように「健康保険」がないからです。具体的にどのくらいかかるのか見ていきましょう。

※かかる病気はモモンガによって様々。そこで、モモンガがかかりやすい病気とその医療費をご紹介します。

※診察料・治療費は動物病院によって異なります。ここでは「平均的な診察料・治療費」を提示しています。

病気やケガにかかる医療費

① 下痢の場合

診察内容医療費
診察代2000円
便・尿検査1500円
血液検査4000円前後
超音波検査5000円
点滴3000円
レントゲン5000円
合計2万500円前後

※この他に、「薬代」がかかります。

② 風邪の場合

診察内容医療費
診察代2000円
血液検査4000円前後
レントゲン5000円
点滴3000円
合計1万4000円前後

※さらに「薬代」が必要です。

③ 自咬合

ストレスなどが原因で、自分を噛んで傷つけてしまうことがあります。

手術が必要な場合 2万円~3万円

④ 骨折

手術代 2万円~5万円

※「手術」をした場合は、「入院」が必要になったりします。入院費は1日3000円程度かかります。

以上ご紹介したように、小動物と言えどその「医療費」は高額です。特に手術が必要な場合は、数万円かかります。また「通院」が必要な場合でも完治するまでに数万円必要になることもあります。

「健康優良児」のモモンガなら、一生病院にかかることもなく、寿命を全うすることもあるかもしれません。

ですが、すべてのモモンガすべてが「健康優良児」である保証もありません。

ちょっと調子が悪くて病院にかかるだけで、5000円~8000円程度の診察料がかかります。

ですから、モモンガにかかる「生涯の医療費」は少なく見積っても、8年間で、

6万円程度

はかかると考えて良いでしょう。これを先にお話した「生涯費用」と合算すると、

36万円+6万円=42万円程度

となります。

それほどの費用じゃないけど、高額な医療費は怖いわね💦

そう思われて当然です。最後に「高額医療費」への対処法をお話します。

yasyakouji
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高額医療費への対処法

① 病気やケガの予防をする

そもそも病気やケガにならなければ、「高額な医療費」は発生しません。

小動物はストレスに非常に弱いと言われています。ストレスがたまらないような生活をさせてください。

モモンガは「滑空」することで、ストレスや運動不足の解消をします。人に良く慣れさせて、部屋の中を自由に「滑空」できるようにしてあげましょう。

ゲージの中ばかりで生活すると、ストレスが溜まったり、運動不足による肥満などになり、当然、病気にかかりやすくなります。

また、その際に、ケガをしたり、誤飲をしたりしないよう、モモンガにとって安全な環境を整えてあげてください。

食事は人間同様、健康維持には大切です。「動物質の物」と「植物質の物」をバランス良くあげましょう。

② 「モモンガ貯金」をする

モモンガの日々の生活費は、それほど高いものではありません。月々5000円程度でも貯金しておけば、突然の医療費に対応できます。「ペット保険」もありますが、モモンガが加入できる保険はまだまだ少ないようです。

③ 良い動物病院を見つける

そもそもモモンガのような「エキゾチックアニマル」を診察してくれる動物病院は、犬や猫に比べて少ないのです。その中でも「良心的な」病院を見つけましょう。

良心的な病院では、医療費の負担が少なくなるよう、必要最低限の診察・治療だけをしてくれます。

反面、過剰な治療をおこなって、高い治療費を請求する病院も事実あるのです。

④ 定期的に「健康診断」をする

これも、してくれる病院は少ないですが、「健康診断」を行うことで、病気の早期発見や健康維持につながります。

病院によっては1回3000円程度でしてくれます。これを年に1~2回行うことで、モモンガの健康維持ができます。「継続的な費用」にはなってしまいますが、大きな病気に備えるための「必要経費」と考えても良いと思います。

まとめ

以上、モモンガの「生涯費用」についてお話してきました。モモンガだけではなく、他の動物にも言えることは、医療費が高いことです。モモンガの例ではありませんが、実際、医療費が払えずペットを捨ててしまうケースもあるのです。

私は、この記事を通して「医療費が高いから、動物は飼わない方がいいですよ。」と言いたいわけではありません。

「どんなことがあっても、その子の面倒を見てあげられるのか?」そのことをよく検討してから、動物を家族に迎えるのかを決めてほしいのです。

おしまい

この記事を書いた人

50代になり人生をやり直すため、ブログを始める。
元小学校教師。その豊富な知識を生かし、生活の役に立つことや、生活をより豊かにするための情報を、楽しく・分かりやすく発信します!

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