ハリネズミはどんな動物?飼うなら知っておきたい生態と飼育のポイント

ハリネズミペット

~ハリネズミを飼おうか検討中の方・また飼い始めた方へ~ハリネズミを飼うならその生態は知っておいた方が良いでしょう。またもう飼い始めている方も生態に詳しくなれば、よりハリネズミと仲良く生活できます。ここでは、ハリネズミの生態の中でも、「飼育に関係する生態」に焦点を当てています。合わせて飼育する際のポイントも解説しています。また、あればお互いに快適に暮らせる便利グッズもご紹介します。

ハリネズミがどんな動物なのかあまり聞いたことがないわね

生態に詳しい方がお世話しやすいだろうな

yasyakouji
yasyakouji

これから飼おうという方はもちろん、もう飼い始めている方も、ハリネズミの生態に詳しくなることで、より仲良く安心な生活をさせてあげることができますよ

[この記事で分かること]

・ハリネズミがどんな動物か分かる

・ハリネズミを飼育する際のポイントが分かる

・あれば快適・便利なグッズについて分かる

ハリネズミはどんな動物?

葉っぱとハリネズミ

ここからは、「飼育する際に知っておいた方が良い生態」だけに絞って、お話します。また、その生態にあった飼育をするためのポイントも合わせてお話します。

ハリネズミ基本情報

まずは基本的な情報から。

ハリネズミの寿命は、5~10年と言われています。適切な飼育をしていれば、病気にかかることも少ない動物です。

ハリネズミと言えば、背中にある「針」が特徴的です。この針は、「毛が固まったもの」です。天敵に遭遇したり、大きな物音などでびっくりした場合、針を立てて体を丸めます。

この針が刺さってしまった場合、針に付いている「雑菌」が入り込むことがありますので、殺菌・消毒は必要です。

名前は「ハリネズミ」ですが、ネズミの仲間ではなく、モグラの仲間です。ですから、視覚は良くありませんが、嗅覚・聴覚に優れている動物です。

ハリネズミは単独行動を好みます。また夜行性なので、朝から昼の間はほとんど寝て過ごします。18時間~20時間は睡眠時間です。

活動する時間帯は、21時~24時くらいの間、夜中の3時~明け方くらいまで。その活動時間の間に、回し車で、1㎞以上の距離を走ります。

これは、野性のハリネズミは、走り回ってエサを探す習性があるからです。

夜行性とは言え、飼い主さんが昼間働いている場合、帰宅してから、スキンシップを取ることはできます。

飼育のポイント

① ハリネズミは大変臆病です。突然の大きな音を怖がります。近くでくしゃみをしたり、ビニールなどの「ガサガサ」する音は、避けるようにしてあげてください。

② 特に食事中の音には敏感です。活発になる夜に食事をします。ちょうど飼い主さんも家にいるであろう時間帯です。大きな音などがすると、警戒心を高めて、ご飯を食べない場合もあるので、テレビの音などには注意してあげましょう。

③ 慣れてくれば、ゲージから出して、遊ばせることができます。背中の針が抜け落ちることがあります。足で踏んで刺さってしまわないように注意しましょう。

④ 慣れるまでは、警戒して針を出すこともあります。刺さると当然痛いです。慣れるまでは、触るときに「軍手」など履いた方が良いでしょう。

トイレは憶える?

基本的にトイレを憶えることは出来ません。ですが、きれい好きなので、寝る場所から離れた所に排泄する場合が多いようです。

またハリネズミによっては、排泄する場所はある程度決まっている子もいます。

まったく排泄する場所が決まらず、ゲージのすべてをトイレにする子もいるますので、一概には言えません。

飼育のポイント

① ハリネズミのオシッコやウンチは当然「臭い」ます。トイレ砂を使っている場合は1週間に1度はトイレの掃除をしましょう。

② ゲージ全体をトイレにしている子は、回し車の中や、浴び砂にもオシッコやウンチをしますので、ウェットティッシュなどで、その都度きれいにしてあげてください。

③ ハリネズミはきれい好きなので、ストレスが溜まらないよう、ゲージの中や外枠を、1カ月くらいに1度掃除してください。

④ トイレやゲージの掃除をする場合、砂やチップなどすべてを交換してはいけません。自分のニオイが消えると、ハリネズミは不安がります。砂やチップは古い物も残してあげましょう。

⑤ ゲージの掃除をする場合、ハリネズミが寝ているお昼の時間帯が理想です。また、小さなゲージを用意しておいて、そこに居てもらえると、ハリネズミのストレス軽減になりますし、作業もはかどります。

温度管理が大変?

ハリネズミの原産は、アフリカの中部です。ですから、暑さには比較的強い動物です。適正温度は25~28℃程度、湿度は40℃以下です

室温が18℃を下回ると、「冬眠」してしまう場合があります。「冬眠」したまま死んでしまうケースもあるのです。

また30℃を超えると「夏眠」の状態になったり、「熱中症」になり、やはり死亡してしまうケースもあります。

飼育のポイント

① 温度管理が難しい、大きな窓のそばなどに、ゲージは置かないでください。

② エアコンを使う方も多いかと思います。その際エアコンの風が、直接ハリネズミの当たらないようにしましょう。

③ エアコンだけでは不十分な場合があります。ペット用の「サーモスタット」を利用して、常に一定の温度を保つようにしましょう。

④ ゲージに温度計・湿度計をつけて置くことは、温度管理のする上で必須です。

yasyakouji
yasyakouji

日本は「四季」があり、季節ごとの気温変化が大きい地域です。温度・湿度管理は重要であり、また大変気を使わなければいけないポイントです。

砂浴びをする理由は?

ハリネズミは「砂浴び」をします。これは、

  • ストレス解消のため
  • 皮膚を清潔に保つため

の行動です。

ハリネズミは、皮膚が非常に弱いため、ダニが原因となる「ダニ症」という病気にかかりやすいのですが、「砂浴び」をすることで、そのような皮膚病の予防にもなります。

飼育のポイント

① 砂浴びすると、砂が至る所に「散乱」するので、掃除が大変です。できるだけ砂が飛び散らないような「容器」を用意しましょう。

② 「浴び砂」を食べてしまうことがあります。食べても問題がない砂を用意してあげてください。

※後程、「便利グッズ」の章でご紹介します。

③ 専門家によっては、砂浴びによって、「眼球が傷つく」危険性を提唱している方もいます。また、砂ぼこりの影響により「呼吸器系疾患」の可能性も否定できないとも言われています。

④ 「砂浴び」は習性として必ずしなくてはならないことではありません。上記のような「危険性」を回避するなら、砂浴びさせないことも間違いではありません。ですが、ハリネズミは砂浴びが「大好き」なのも事実です。

ハリネズミはなつく?

すでにハリネズミを飼っている方でも、

ぜんぜんなついてくれないけど、どうしてかしら?

と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

ハリネズミは、昔、人間により「薬用」や「食用」として、狩猟されていた歴史があります。

それゆえ、大変警戒心が強く、臆病な動物です。

ハリネズミが、ネコや犬のように、甘えてきたり、スリスリ寄ってきたりするような「なつき方」は期待しない方がよいでしょう。

ハリネズミの場合、「なつく」というよりは、人間に「慣れる」ようになる、と考えた方が良いと思います。

それでも、「慣れて」くれるまでに、半年~1年以上かかることもあるのです。

飼育のポイント

① お家になれるまでは、ゲージから出さないようにしましょう。お家に慣れないうちに「外」に出ると、ハリネズミは恐怖心ばかりが大きくなり、体調などを崩すことにもまります。

② ハリネズミは「聴覚」が優れています。声には反応するので、毎日名前を呼んで、声を憶えさせましょう。

③ その際、大きな声は出さないでください。聴覚が優れている分、大きな音や声には恐怖心を持ちます。また、スマホの音やテレビの音などにも注意が必要です。

④ 先ほども言いましたように、ハリネズミは「夜行性」です。夜の活発な時にスキンシップを取るようにしましょう。お昼などには寝ていますので、そんな時にかまおうとすると、噛まれることもありますよ。

⑤ ハリネズミは「嗅覚」にも優れています。飼い主さんの「臭い」を憶えさせましょう。初めのうちは、触ろうとしても警戒され、針を出すこともありますので、「軍手」を履くなどすると良いでしょう。

⑥ ハリネズミは意外と、「記憶力」にも優れています。嫌なことも、良いこともしばらくの間憶えていることができます。嫌な印象は与えず、飼い主さんがいかに安心できる人間かを記憶させていきましょう。

yasyakouji
yasyakouji

「慣れて」くると、名前を呼ぶと寄ってきたりしますよ。一番のポイントは、飼い主さんの「やさしさ」と「根気」です。

お勧め便利グッズ!

ここからは、飼育するために、必ずしも必要ではありませんが、あるとお互いに快適に暮らせるような「グッズ」をいくつかご紹介します。

① 温冷ヒーター付のハウス

先ほども言いましたように、ハリネズミの温度管理は重要です。しかも大変気を使います。

上記のような物があると、温度管理がより簡単にできます。

② ウンチボックス

ハリネズミのウンチの回数は結構多いです。臭いを防ぐ「ウンチ袋」もありますが、いちいち捨てるのが面倒ではありませんか?

これなら、ウンチをためてから一気に捨てることができます。もちろん「臭い」も防げます。

③ トンネル

ハリネズミは「モグラの仲間」です。ですから自分の身を隠せるような場所は大好きです。ゲージから出して遊ばせるときには、このような物があると、ハリネズミも安心します。

④ 食べても安心な「浴び砂」

これも先ほど言いましたように、ハリネズミは「砂浴び」が大好きですが、砂を食べてしまうこともあります。

食べても問題のない「浴び砂」を使った方良いでしょう。また砂が飛び散ると掃除が大変なので、飛び散りにくい容器もあると便利ですよ。

まとめ

以上、「ハリネズミの生態と飼育のポイント」と「便利グッズ」について解説してきました。

ハリネズミは「臆病」な動物です。「慣れる」までには、時間がかかることを覚悟しておいてください。

また、「温度管理」はハリネズミの「生命」に大きく関わることです。特に真夏・真冬には、充分注意が必要です。

「ペットへの支出の大きさは、愛情の大きさ」であると言われることがあります。私は個人的にはそうは思いませんが。

いろいろと「グッズ」を飼ってあげたくなるのが、飼い主というものでしょう。

ですが、一番大切なのは、ペットが安心して暮らせるよう「気を使ってあげる」ことだと、私は思います。

おしまい

この記事を書いた人

50代になり人生をやり直すため、ブログを始める。
元小学校教師。その豊富な知識を生かし、生活の役に立つことや、生活をより豊かにするための情報を、楽しく・分かりやすく発信します!

yasyakoujiをフォローする
ペット
スポンサーリンク
yasyakoujiをフォローする
スポンサーリンク
Knowledge for a better life

コメント