[ハリネズミを飼おうか検討中の方へ] 近年人気急上昇の小動物。ハリネズミも人気のようです。ですが、いざ飼おうとすると、「ハリネズミを飼うとどのくらい費用がかかるのか」と不安もあるでしょう。ここでは、ハリネズミにかかる「生涯費用」と「1カ月にかかる費用」について、分かりやすい解説していきます。
小動物の人気が高まり、ハリネズミを飼おうと考えている方も増えているようです。
ですが・・・・・・

ハリネズミってお金かかるのかしら?飼うとしたらどんな物が必要なのかしら?
と、不安や疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか

ハリネズミの寿命は、3年~5年と言われています。最長は10年生きたものもいるようですが、かなりレアなケースのようなので、ここでは5年とします。
寿命を全うする5年間にかかる生涯費用は、結論から言いますと、
45万円程度
となります。
では、どんなことにお金がかかるのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。
・ハリネズミを飼うとどんな物が必要か分かる
・ハリネズミを飼うための費用が分かる
・ハリネズミの医療費について分かる
ハリネズミを飼うために必要な物とその価格

ここでは、
- 飼い初めに必要な物とその価格
- 継続的に必要な物とその価格
の2つに分けてお話していきます。
※物の価格には、結構幅があります。ここでは比較的「安い」価格を提示しています またハリネズミ自体の価格は考慮していません。
飼い初めに必要な物とその価格
① ゲージ
ハリネズミが快適に過ごせるよう、少し大きめの物がいいでしょう。
(価格)6000円程度
② 回し車
走っている時に、倒れてしまうこともあります。できればゲージに固定できるものが良いでしょう。
(価格)3000円程度
③ ヒーター
ハリネズミは寒がりです。エアコンなど空気を暖めるだけでは、不充分なので、ヒーターは必要です。
(価格)3000円程度
④ ハウス・寝袋
ハリネズミは大変怖がりです、「隠れ家」を作ってあげてください。ハウス・寝袋両方必要ではなく、どちらか1つで充分です。
(価格)各2000円程度
⑤ フード皿・水皿
これは、お家にある「食器」などで、代用できますので、
必ずしも買う必要はありません。
(価格)各1500円程度
2つで3000円程度
⑥ トイレ
(価格)1000円程度
⑦ 砂浴び用ハウス
「砂浴び」は病気の予防やストレスの解消に必要な習慣です。
(価格)2000円程度
と、ここまでが「初期費用」となります。
合計は、2万円程度
継続的に必要な物とその価格
では次に、継続的に必要な物とその価格について見ていきましょう。
ここでは、1カ月にかかる費用として換算してあります。
① ご飯
ハリネズミは1カ月で450gくらいのご飯を食べます。
(価格)1500円程度
② 床材(ペットシート)
ゲージの床にはペットシートを敷いておけば、清潔を保つことができます。
(価格)850円程度
③ 床材(チップ)
(価格)1500円程度
④ 浴び砂
ハリネズミが好きな遊びです。また、皮膚病を予防にも効果があります。
浴び砂は、ハリネズミ専用の物を使用してください。
(価格)2000円程度
ここまでが、「継続的にかかる費用」となります。
他にも、継続的にかかるものとして、サーモスタットの電気代がありますが、季節によって異なるので、今回は「費用」に入れません。
ここまでを合計すると、
1カ月6000円程度
となります。
これを生涯の5年間に換算すると、
6000円×5年間×12か月=36円程度
さらに「初期費用」と合算すると、「生涯費用」は、
38万4000円程度
となります。
ただし、これまで紹介したのは、比較的「安いもの」ばかりです。ですから飼い主さんによっては、

ご飯は、高くてもいいものをあげたいわ
グッズは少し高いものの方が長持ちしそうだわね

など、いろいろな考えがあると思いますので、現実的な費用はもう少し高い、
40万円程度
と考えて良いでしょう。

これくらいなら、全然安いものだわ!
と思われる方も多いでしょう。
実は、お金がかかる話はこれからなんです。

医療費が高いのです

「アニコム損害保険株式会社」の2019年の調査によると、年間にハリネズミにかける「医療費」の平均は、
8440円
となっています。これを5年間に換算すると、
4万2200円程度
これを、先ほど言いました「生涯費用」の33万円と合計すると、
40万円+4万2200円=44万2200円
となり、冒頭でお話した約45万円に近い額となるのです。
ですが、「8440円」というのは、「平均のマジック」。すべてのハリネズミが年間これだけの「医療費」を必要とするわけではありません。もっと多くかかっているハリネズミもいれば、ほとんどかからないハリネズミもいるのです。
とはいえ、どの動物でも同様、ちょっとしたことで、動物病院にかかると、1回の診察で5000円~1万円はかかったりします。
年に2回かかったとすると、少なく見積っても、5年間で5万円ほどの医療費がかかることになります。
では、ハリネズミの場合、どんなことに医療費がかかるのか、具体的にお話していきます。
ここでは、
- かけた方が良い医療費
- 病気やケガにかかる医療費
の2つに分けてお話していきます。
※医療費は病院によって異なりますので、ここでは平均的な医療費を提示しています。
かけた方が良い医療費
日頃の健康維持・管理のために、「健康診断」を行うことをお勧めします。
(費用)3000円~5000円程度。
※人間同様「オプション」を増やすと、1万円くらいはかかります。
ハリネズミの「健康診断」は、年2回が良いと推奨されています。
低めに見積っても、5年間で3万円程度かかりますが、これで、病気を予防できるのなら、「安い」のではないでしょうか。
病気やケガによる医療費
ハリネズミは、比較的体が弱い動物と言われています。ですからかかる病気も様々。ここでは、かかりやすい病気の医療費をご紹介します。
① ダニ症
(治療費)1万円~2万円
② 腫瘍
(治療費)10万円~20万円
③ 子宮がん
(治療費)30万円前後
④ 歯周炎
(治療費)2万円程度
⑤ 下痢
(治療費)6千円程度
以上、他の動物同様、大きな「医療費」になるのは手術を必要とした場合です。

そんな、何10万円も払えないわ💦
そう思われても、無理はありません。ではこの「高額医療費」に対して、どのような対応策があるのか。最後にそのことをお話します。

高額医療への対応策
① 健康管理・生活環境に注意する
先ほど言いましたように、継続的に「健康診断」を行うことをお勧めします。年間で1万円程度なら、それほど大きな出費とも言えないのではないでしょうか。
また、ケガをした場合でも、大きな医療費になります。例えば回し車に隙間があると、それに挟まって「骨折」したりするケースもあります。
小動物にとって、大敵なのは「ストレス」です。病気の原因がストレスである場合が多いのです。
ハリネズミが快適に、自由に暮らしていけるよう飼い主さんは気を使ってあげてください。
② 良い動物病院に通う
これも先ほども言いましたように、「医療費」は病院によって、結構違いがあります。
良心的な病院は、医療費の負担を抑えるように、必要最低限の治療だけしてくれます。
反面、過剰な治療や検査を行い、高い医療費を払わせようとする病院もあるのです。
動物病院にかかると、ちょっとした治療でも数千円~1万円になることは、珍しくありません。
できるだけ治療費を抑えられるよう、「良心的な動物病院」と行きつけにすることをお勧めします。
③ ペット保険に加入する
ハリネズミが加入できる「ペット保険」は、まだまだ多くはありませんが、月々2000円程の掛け金で、手術代10万円程の保証がある保険もあります。
④ 「ハリネズミ貯金」をする
保険は掛け捨てになって、無駄なのでは?と考える方も多いと聞きます。そんな方には、「ハリネズミ貯金」をお勧めします。
ハリネズミが病気にかかりやすくなるのは、2歳くらいからと言われています。月々5000円程度でも貯金しておけば、0歳から飼い始めたとして、2年間で、12万円程の「医療費」と貯めることができます。
まとめ
以上、ハリネズミの生涯費用と必要なグッズについて、お話してきました。普段の費用は、それほど高いものではありません。
どの動物でも言えることですが、やはり負担となる可能性が高いのは「医療費」です。
私は、この記事を通して、「医療費が高いから動物は飼わない方がいいですよ。」と言いたいわけではありません。
飼った動物がどんな状況になっても飼っていけるのか?
一生涯面倒を見てあげられるのか?
そのことを充分に検討して飼うことをお勧めしているのです。
小さなハリネズミも「生き物」です。「おもちゃ」を買う感覚で飼わない方が良いでしょう。
おしまい
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