~フェレットを飼おうか検討中または飼い始めた方へ~フェレットと共に生活するためには、その「生態」を知る必要があります。ここでは、フェレットはどんな動物なのか? 飼育する場合どんなことに気をつけたら良いのか? など解説します。また、フェレットと飼う主さんが一緒に快適に暮らしていくためのグッズもいくつかご紹介します。
フェレットって可愛らしいから飼ってみたいけど、どんな動物なのかピンと来ないわね
もう飼っているけど、フェレットのことはあまり知らないかも。いろいろと知っておいた方がお互いにメリットも多いよね
家族として迎えるフェレットのためにも、事前に知識があったほうが良いですね。どんな動物なのかが分かれば、飼う時の注意点も分かってきます。
フェレットと共に仲良く安心して暮らしていけるよう、この記事を読んでみてください。
・フェレットがどんな動物か分かる
・フェレットを飼う時の注意点が分かる
・フェレットに最適なグッズについて分かる
まずは、フェレットがどんな生態を持った動物なのかをお話します。それと共に、飼育する際のポイントについても合わせて解説します。
フェレットの生態を知ることで、より良い環境を作ってあげたり、適切な飼育をすることができます。それは、お互いに楽しく暮らしていけることにつながります。
フェレットはどんな動物?
ここからは、「フェレットを飼うために知っておいた方が良い生態」に焦点を当てて、お話していきます。また、飼い主さんとフェレットがお互いに安心・快適に過ごすにはどのようなことが必要なのか?「飼育のポイント」も合わせて解説します。
フェレット基本情報
まずは、フェレットの基本的な情報を。
フェレットの寿命は、5年~10年です。最長寿命は15年でギネス記録にも認定されています。
フェレットに野性はいません。「ファーム」と言われる所で、繁殖・飼育されたフェレットが、日本に輸出されています。ですので、その「ファーム」の飼育の仕方などにより、同じ種類のフェレットでも性格が違ってくることもあります。
フェレットの種類は、いろいろですが、人気のある3種類をご紹介します。
① マーシャルフェレット
日本に初めて輸入された種類で、最も飼いやすいとして人気があります。性格は温厚でおとなしいので、初めてフェレットを飼う方にはお勧めです。
② パスバレーフェレット
活発な子が多いので、思い切り一緒に遊べます。
③ カナディアンフェレット
やんちゃで活発さが人気の種類です。
フェレットは温度変化に弱い?
フェレットにとって快適な温度は、15~24℃、湿度は40~60%です。フェレットは基本的に寒さには強いですが、暑さには弱い動物です。それは汗腺が未発達なために、汗をかきにくい体だからです。
28℃以上になると体調を崩し、32℃以上になると熱中症により命を落としてしまうことがあります。
飼育のポイント
① エアコンで温度調整をする場合、冷風がフェレットに直接当たらないようにしましょう。
② 直射日光が当たるような、窓際などにゲージを置かないようにしましょう。
③ 室内に暑さが留まらないよう、扇風機などで、室内の空気を動かしましょう。
④ 暑さは、上の方へ溜まりやすいので、2Fなどにゲージは置かないようにしましょう。
⑤ ゲージには温度計をつけて、常に温度がわかるようにしましょう。
フェレットのニオイは強烈?
以前のフェレットは、その強烈な悪臭のために、ペットをしては不人気は動物でした。
フェレットの独特な臭いは、「臭腺」と呼ばれる器官から発せられます。これは、縄張りの主張する「マーキング」という習慣があるため、オシッコなどの臭いは相当強いものになります。
また、「発情期」になると、この臭いはさらに強烈になります。
このような強烈な悪臭のため、飼うことを敬遠されていました。しかし現在では、ペットショップの段階で、避妊・去勢、臭腺の除去がおこなわれているので臭いはかなり軽減され、人気の高いペットとなりました。
軽減されたとは言え、完全に無くなったわけではありません。やはりオシッコの臭いや、その体臭の獣臭さは残ります。
飼育のポイント
① トイレの掃除は毎日しましょう。また、ゲージの掃除も週に1度はしましょう。
② 10日~2週間に1度、お風呂に入れてあげましょう。お湯は37℃くらいの「ぬるめのお湯」で、顔にお湯がかからないように、シャンプーで洗ってあげてください。
③ お風呂に入れてあげたら、ドライヤーは使わずに、ドライタオルでふき取ってあげてください。
おすすめの「シャンプー」については、後程ご紹介します
フェレットはなつきやすい?
フェレットは、ヨーロッパ原産です。ですが「野生のフェレット」というものは存在しません。
イタチを家畜用に改良し、飼育しやすくしたのがフェレットなのです。
とはいえ、ペットとしてではなく、「狩猟用」、(かわいそうなことですが)「毛皮用」として、3000年も前から人間と生活を共にしていました。
そのため、フェレットは臆病で警戒心が強い動物で「なつきづらい」とも言われています。
しかしながら、根気よく、適切な接し方をしていれば、なついてくれるフェレットも多いのです。
ただし、なついてくれるまでに、数カ月なら短い方、長ければ数年かかる場合もあるようです。
飼育のポイント
① 飼い始めてから、すぐに抱っこできるとは思わないでください。まずは家の環境に慣れさせることが大切です。
② 当然、名前は付けると思います。初めの慣れないうちは、名前を呼んであげながら、少し距離を取って接してあげてください。
③ フェレットは好奇心旺盛で活発に動き回ります。マイペースに生活できるよう見守ってあげてください。
④ フェレットが怯えるような、大きな音や大きな声は出さないようにしましょう。
⑤ 少し慣れてきたら、一緒に遊ぶ時間を作りましょう。その時もフェレットのペースに合わせてください。
⑥ 絶対に触ってはいけないところがあります。「耳」です。フェレットは夜行性なので、「目」があまり良くありません。その分、「耳」は発達しています。フェレットにとって大切な器官なのです。
最大のポイントは、飼い主さんの「やさしさ」と「根気」です。
あったらいいフェレットグッズの紹介
ここからは、あったらより快適に、そして楽しく暮らしていけるようなグッズをご紹介します。
※これからフェレットを家にお迎えするのに必要な物の説明としては、不充分です。
① トンネルおもちゃ
フェレットの運動不足を解消するためのは、部屋の中を自由に遊ばせることも必要です。
フェレットは狭い所が好きなので、トンネルのようなおもちゃがあると喜びます。
② ボールプール
これも、運動不足、ストレス解消にもってこい。その名の通り、ボールが入った「プール」です。この中で、ボールとたわむれて、楽しそうに遊んだりします。折り畳み式ですので、邪魔にもなりません。
③ シャンプー
先ほども解説したように、フェレットの体臭は気になるものです。シャンプーを使う際は、できるだけ低刺激な物をお勧めします。「シリコン」とは簡単に言えば「人工物」。そのようなものが入っていない「ノンシリコン」が良いでしょう。
④ うんちダスト
フェレットは1日にうんちを5回~10回します。うんちの臭いは気になるものです。うんち用の袋もありますが、いちいち袋に捨てるのも面倒なこと。
このようなうんちの「ごみ箱」があると、捨てるのも簡単ですし、かなりの量がたまったところで、一気に捨てることができます。
⑤冷温ヒーター付ペットハウス
フェレットに限らず、小動物は温度管理が大変です。このような冷温ヒーター付の「お家」なら、フェレットが1年中、季節に関係なく快適に過ごすことができます。
以上ご紹介した物は、無くてもフェレットの飼育はできます。ですが、フェレットがより快適に楽しい生活ができるよういろいろと買ってあげたくなるのが、飼い主というものですね。
まとめ
以上、「フェレットの生態と飼育のポイント」。より快適な生活のための「便利グッズ」について解説してきました。
冒頭でも言いましたように、フェレットの寿命は、短ければ5年ほどです。ですが、上手な飼育の仕方によっては、10年以上長生きする動物です。
フェレットのみならず、長生きしてほしいなら、運動不足にならないようにすること、またストレスを与えないこと、そして衛生管理が重要です。
運動不足やストレスが原因で病気になってしまうことが、非常に多いからです。
そうならないために、フェレットの立場に立った生活環境やお世話が必要です。
それすなわち、「飼い主さんの愛情」の大きさに他なりません。
おしまい
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