~チンチラを飼おうか検討中の方へ~ ネコにも「チンチラ」という種類がいますが、ここではネズミの仲間の「チンチラ」を飼う場合の「生涯費用」と「1カ月にかかる費用」また、飼う時に「どんな物が必要なのか?」。それらのことについて分かりやすく解説します。
小動物の人気が高まっている昨今。「チンチラ」を飼おうかと検討されている方も多いのではないでしょうか?しかし、いざ飼おうと思っても・・・・・・
どのくらいの費用がかかるのかしら?
ずっと飼っていけるかしら?
と、不安や疑問を持つのが当然と言えます。
また「あまり費用はかからないのでは?」と思われている方も多いのではないでしょうか?
チンチラの寿命は、10年~15年と言われています。20年生きるチンチラもいるようですが、「少数派」なので、ここでは、寿命を12年と考えることにします。
その12年の寿命を全うするとして、生涯にかかる費用は、結論から言いますと、
120万円程度
となります。
意外とかかると思われるでしょう。
では、どんなことに費用がかかるのか、具体的にお話していきます。
※「チンチラ自体を買う費用」は含みません。
・チンチラを飼う時何が必要か分かる
・チンチラにかかる費用が分かる
・チンチラにかかる医療費が分かる
チンチラを飼うために必要な物とその費用
ここでは、
- 飼い初めに必要な物とその価格
- 継続的に必要な物とその価格
この2つに分けてご説明します。
※価格には結構幅があります。ここでは比較的「安い」ものを提示しています
※楽天の広告を載せていますので、グッズや価格を比較検討してみてください。
飼い初めに必要なものとその価格
① ゲージ
チンチラは、跳躍力もあり、「縦」の動きが好きな動物です。
横に広いゲージより、「高さ」がある物の方が良いです。
(価格)2万円程度
② キャリーバック
病院に連れていくときなどに必要です。
(価格)4000円程度
③ ハウス
チンチラの「寝床」になります。
(価格)4000円程度
④ 砂場
チンチラには「砂浴び」をする習性があります。体に虫や細菌がつくことを防ぐためです。砂が飛び散らない容器だと、掃除も簡単です。
(価格)3000円程度
⑤ フード皿
ゲージの中で動き回ることも多いので、ゲージに固定できるものをお勧めします。
(価格)1000程度
⑥ 給水器
(価格)1000円程度
⑦ 回し車
チンチラは夜行性なので、夜中に回し車を使います。音があまりうるさくない物が良いでしょう。また、回し車に隙間があると、足を引っかけて骨折してしまうことがあるので、そのような物は避けましょう。
(価格)3000円程度
⑧ ステップ
チンチラは「縦の動き」が好きな動物。ステップがあると、過ごしやすい「お家」となるでしょう。
(価格)4000円程
⑨ トイレ
チンチラは、その性格により、決まった場所でオシッコをするチンチラと、そこら中にするチンチラがいます。そもそもトイレのしつけは、難しいのでトイレは無くてもいいかもしれません。
(価格)4000円程
※ちなみに「ウンチ」は、その体の仕組みから意志と関係なく出てしまうので、決まった場所にはしません。
ここまでが、「飼い初めに必要な物」になります。
合計すると・・・・・・
4万4000円程度
となります。
継続的に必要な物とその価格
ここでは、1カ月にかかる費用として換算します。
① ご飯
主食は「干し草」です。いつでも食べられるよう、常に置いておきましょう。チンチラが食べる量は1日40g程度。1カ月で1200g程度必要です。
(価格)1カ月で2000円程度
② ペレット
「ペレット」とは、干し草では不十分な栄養を「補強してくれる」ものです。チンチラの健康維持のため、干し草とペレットの両方をあげましょう。
写真のものは、600g1400円程。1日で30g程必要なので、1.5倍の900gのペレットが必要です。
(価格)1カ月で2000円程度
③ 床材
床材を敷いて、それを交換していくことで、ゲージ内の清潔を維持できます。また床材を敷いてあげることで、ケガの防止などにもなります。
(価格)1000円程度
④ 浴び砂
チンチラは「砂浴び」が大好き。砂浴びすることで、虫がつきにくくなったり、皮膚病の予防になります。
チンチラが砂浴びするのは、毛の余分な「油」を取るためでもあります。細かい粒子の砂の方が、「油」取れやすいのです。
(価格)300円程度
⑤ トイレ砂
(価格)1000円程度
ここまでが、「継続的にかかる費用」となります。
合計すると1カ月・・・・・・
6300円程度
となります。
これを、チンチラの寿命12年で換算すると、
6300円×12年×12か月=90万7000円程度
これを、「飼い初めに必要な費用」4万4000円と合算すると、
4万4000円+90万7000円
=95万円程度
となります。
ここでは、割愛しましたが、チンチラは温度管理が必要な動物です。チンチラを飼うことで、月2000~3000円エアコン代が上がることもあります。(季節によりますが)
また、飼い主さんによっては、
日頃のご飯はいいものをあげたいわ
楽しいグッズなんかも買ってあげたいわね
と、いろいろな出費があったりするでしょう。ということで、「生涯費用」はもっと高い、
100万円程度
と考えて良いと思います。
話はこれで終わりではありません。さらに「費用」がかかることがあるのです。
医療費はどのくらいかかるのか?
人間のように、「健康保険」がない動物たちの医療費は、結構高いものになります。
ここからは、チンチラにかかる医療費についてお話していきます。
ここでは、
- かけた方が良い医療費
- 病気やケガによる医療費
の2つに分けてご紹介します。
※医療費は病院によって異なることがあるので、ここでは平均的な医療費を提示しています。
かけた方が良い医療費
チンチラの健康維持のため、「健康診断」を定期的に行うことをお勧めします。
(医療費)4000円前後
1年に1度受けることが推奨されていますので、12年間で、
4000円×12年間=4万8000円程度
これで、病気などを予防できるのなら、「安い出費」と言えます。
なぜなら、「病気やケガの治療費」は、高額になる場合があるからです。
病気やケガによる医療費
チンチラによって、かかる病気などは様々。なので、ここではチンチラがかかりやすい病気とその治療費をご紹介します。
① 不正咬合
これは、前歯が伸び続けてしまう病気です。
(医療費)15000円前後
② 下痢
(医療費)1回の通院で3500円前後
③ 皮膚疾患
皮膚糸状菌というカビの一種に感染することで、発症します・
(医療費)1回の通院で3500円程度
④ 骨折
(医療費)2万5000円前後
軽度の病気でも、1回の通院で3500円程度にはなります。3~4回通院するとなると、医療費は1万円を超えていきます。
なんらかの病気などで、1年に1度病院にかかるとすると、
年間1万円程度の医療費はかかると認識しておいた方がよいでしょう。
これを12年間で換算すると、
1万円×12年間=12万円程度
先の「健康診断の費用」と合算すると、
4万8000円+12万円=16万8000円程度
となり、すべての費用を合算した「チンチラの生涯費用」は、
100万+16万8000円=
116万8000円程度
となり、冒頭で言いました120万円程度に近い額になるのです。
まとめ
以上、チンチラを飼った場合にかかる費用についてお話してきました。
意外と費用がかかると思われる方もい多いでしょう。確かに120万程度という金額は、ネコの「生涯費用」とそれほど変わりないのです。
ただし、医療費が生涯「16万円程度」に収まるかは、飼ったチンチラ次第となります。「健康優良児」のチンチラなら、16万円もかからないでしょう。
反面、「病気になりやすい」チンチラなら、当然医療費はもっとかかっていきます。
年間で7万円前後の医療費がかかった飼い主さんも、実際おられるのです。
とはいえ、飼ったチンチラが「健康優良児」なのか、「病気になりやすい子」なのかは、一緒に暮らしてみないことにはわかりません。
これは、チンチラだけではなく、すべての動物に言えることなのです。
どんなことがあっても、「一生面倒を見ることができるのか?」
そのことを、良く検討してから、ペットを飼うことをお勧めします。
おしまい
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